今月の主題 脳血管障害のトピックス
基礎知識
病理
朝長 正徳
1
Masanori Tomonaga
1
1東京都老人総合研究所・臨床病理学部
pp.1894-1896
発行日 1984年11月10日
Published Date 1984/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219278
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脳血管障害は文字通り血管病変に由来する脳の障害で,血管病変の種類により脳の障害も異なってくる.血管病変は太い頭蓋内・外の動脈の粥状硬化による血栓形成,先天性あるいは二次性の脳動脈瘤,種々な塞栓症,脳表および実質内の小動脈にみられる血管壊死,動脈炎,DICによるフィブリン血栓,アミロイド・アンギオパチー,基底核の小血管石灰化,さらに静脈病変がある.以下,これらの血管病変によって起こる脳の障害の病理について述べる.
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