臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
I.感染症
抗生物質の的確な使用
4.セファロスポリン—第1世代,第2世代,第3世代
高橋 幸則
1
Yukinori Takahashi
1
1東京都済生会中央病院・内科
pp.2068-2071
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218545
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近年セファロスポリン系(正しくはセフェム系)抗生物質の開発・進歩は目覚しく,比較的副作用が少ないことも加わり,広く臨床で使用されている.この中でとくに抗菌力・抗菌スペクトルに優れたいわゆる第3世代の薬剤は多くの有用性を示している.しかし反面,これらの薬剤の乱用による新たな問題(耐性菌,菌交代症など)も報告されている.ここではセファロスポリン系の各薬剤の特徴をあげ,これらの臨床使用での要点について述べてみたい.
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