診療基本手技
胃洗浄
笠井 健司
1
,
西崎 統
1
1聖路加国際病院内科グループ
pp.860-861
発行日 1983年5月10日
Published Date 1983/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218288
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胃洗浄は従来,経口的な種々の薬物中毒に対して救急手技の決め手としてきわめて重要な位置を占めていた.しかし,最近では薬物中毒も年々減少の傾向を示している.その原因として,危険度の高い薬物の種類が少なくなってきたこと,管理がゆきとどいてきたこと,また救急の手がかりとしてICU的管理や透析療法が進歩してきたことなどがあげられる.しかし,最近は胃洗浄は救急手技のみでなく幽門狭窄の際の検査の前処置として,あるいは術前処置としても用いられ,いろいろな目的に応用されている.したがって,研修中には是非知っておかなければならないベッドサイドの基本手技といえる.
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