今月の主題 水と電解質
調節因子とその異常
プロスタグランディン(PG)
飯野 靖彦
1
,
馬場 操
1
Yasuhiko Iino
1
,
Misao Baba
1
1東京医科歯科大学・第2内科
pp.704-706
発行日 1983年5月10日
Published Date 1983/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218251
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1982年のノーベル医学・生理学賞はprosta-glandin(PG)の発見およびその研究に貢献した3人の研究者に与えられた、Bergströmは1950〜1960年代にPGE1などの結晶を分離し,構造を決定した.Samuelssonはendoperoxides,TxA2の発見・研究に貢献し,またVaneはaspirinがPG産生を阻害することを見つけ,さらにPGI2の存在を証明した.このほかにも多数の研究者がPGの研究に携わっており,PGの生体での重要性は近年とくに注目されている.腎における水・電解質に果たす役割も解明されつつあり1),PGの重要な作用の1つと考えられる.
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