今月の主題 膵疾患診療のトピックス
治療
MMC徐放性カプセルによる切除不能膵癌の治療
羽生 富士夫
1
,
中村 光司
1
Fujio Hanyu
1
,
Mitsuji Nakamura
1
1東京女子医科大学消化器病センター・消化器外科
pp.582-583
発行日 1983年4月10日
Published Date 1983/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218225
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各種診断法が進歩した今日においても,膵癌は,相当進行した状態で発見されることが多く,外科治療の対象となるのはほとんどがstage III,IVの進行癌であり,その予後は,きわめて不良である1).切除不能膵癌の治療法としては,開窓照射がせいぜいであり,全身性に行う化学療法に対する反応は微弱である.そこで筆者らは,各種の局所治療の可能性を検討してきているが,ここではデポ型の徐放性MMC製剤を局所に応用した成績2)の一端を紹介したい.
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