講座 コンピュータの使い方・5
統計解析
土肥 一郎
1
Ichiro Doi
1
1中央鉄道病院・内科
pp.2077-2081
発行日 1982年11月10日
Published Date 1982/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218027
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
コンピュータは,いつのまにか私たちの日常生活深く入りこんできた,機械についてもプログラミング言語についても,知識のまったくない人々が,巧みにキイを押して預金口座から現金をひき出している.このとき,はるか遠くの銀行内部の大型コンピュータは,確実に,このキイを押している無心の人々によって働らかされている.ただ残念なことに,この場合はわれわれは自分がこき使っているコンピュータを見ることができない.われわれの命令で動くコンピュータが,目の前で汗を流すのが見られたら気分がよいだろう.
これが実現するようになったのが4,5年前で,われわれは約50万円でマイクロ・コンピュータ(略してマイコン)の本体とブラウン管およびプリンターをわが家のコタツの上に置いて使えるようになった.10年前には,同じ能力のあるコンピュータはタンスくらいの大きさで1,000万円くらいしていたことを思うと驚くほかはない.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.