今月の主題 高血圧症—今日の知識
成因
昇圧因子—カテコラミン・交感神経系
口井 正人
1
,
増山 善明
1
Masato Kuchii
1
,
Yoshiaki Masuyama
1
1和歌山県立医科大学・循環器内科
pp.1934-1936
発行日 1982年11月10日
Published Date 1982/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217993
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カテコラミン(CA)は中枢および末梢交感神経の化学伝達物質,副腎髄質からのホルモンとして,血圧調節をはじめ広範な生理作用を発現している.このため,従来から高血圧の発症・維持におけるCAの役割が注目され,多くの検討が加えられてきた.とくにCA微量定量法をはじめとする生化学的研究法の進歩により,交感神経機能のより精確な評価が可能となり,高血圧の病態と関連した詳細な検討が行われている.
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