臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン
脊椎・脊髄疾患
病変のX線吸収値
pp.2116
発行日 1981年11月20日
Published Date 1981/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217459
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石灰化や脂肪の検出にはCTが最も優れているので,病変のX線吸収値から質的診断が可能なことがある.脂肪は通常,-50〜-100Hounsfieldunit程度のX線吸収値を示すことから,CTによる脂肪腫の診断は容易である(図12).また髄膜瘤などは0 Hounsfield unit前後のX線吸収値を呈する(図13).髄膜瘤では造影剤を髄注することで,嚢胞内のX線吸収値が上昇するという特徴がある.なお髄膜脊髄瘤ではChiari-Arnold奇形を合併する頻度が高いので,頭部CTも施行すべきである.
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