今月の主題 感染症—治療の実際
起炎菌別の対策
性病
岡本 昭二
1
Syoji OKAMOTO
1
1千葉大学医学部・皮膚科
pp.1520-1521
発行日 1980年10月10日
Published Date 1980/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216708
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梅毒
頻度とトレポネーマの薬剤感受性 わが国の梅毒は昭和22〜23年ごろの第2次大戦直後の大流行以来,急激に減少している.昭和40年を中心とする小流行があったが,近年では散発的に顕症梅毒の発生がある程度である.厚生省の伝染病および食中毒統計1)によると,梅毒の届出患者数は昭和25年に121,464名であったが,昭和52年には3,026名に減少している.
米国においても,ペニシリンが治療に用いられるようになった1950年代には梅毒症例の急速な減少があったが,1960年代より第1期・第2期梅毒の症例が増加しはじめ,1970年代には第1期・第2期梅毒届出症例は20,000名を前後している.
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