演習・X線診断学 血管造影写真読影のコツ・17
心血管造影(2)—先天性心疾患の造影診断
松山 正也
1
,
渡部 恒也
1
,
栗林 幸夫
1
1東海大放射線科
pp.698-707
発行日 1978年5月10日
Published Date 1978/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207877
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先天性心疾患の造影診断の目的は,理学的所見や他の検査所見からは得られない解剖学的な情報をより詳しく得ることにある.したがって,造影は適切な部位と撮影方法を選んで行うことが診断の第一歩であり,また検査にあたっては,心臓カテーテルのデータや,カテーテルの走行など新しい情報を逐次おりこんで,注入部位と撮影の方法を決定しなければならない.ことに乳幼児では全身状態をも考慮して,短時間内に検査がすむように,また造影剤の使用量も最小限にとどめるように努力しなければならない.
今回は先天性心疾患の造影診断につき,実症例をあげて解説することにしたい.
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