今月の主題 新しい糖尿病の臨床
トピックス・病態
血小板機能
磯貝 行秀
1
,
岡部 弘正
1
1慈恵医大第3内科
pp.517-519
発行日 1978年4月10日
Published Date 1978/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207831
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糖尿病と血小板機能の異常
糖尿病に高頻度でみられる血管合併症の成因に,血小板機能の亢進および凝固・線溶能の異常が最近注目されてきている.これらの要因は,血栓形成および閉塞性血管病変と密接な関連が推定されているが,不明の点が少なくない1)。
血小板機能に関する異常所見として,①血小板粘着能の増加,②血小板第3因子および第4因子放出反応の亢進,③低濃度ADPに対する凝集感受性の増加,④細胞電気泳動における血小板移動度の増大,などが知られている.
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