診断基準とその使い方
膵癌
山形 敞一
1
,
片岡 茂樹
1
1東北大第3内科
pp.1286-1289
発行日 1976年9月10日
Published Date 1976/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206747
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近年,わが国では膵癌による死亡率は次第に増加しつつあるが,この現象がそのまま膵癌発生率の上昇を意味するとみるよりも,むしろ診断技術の向上などで膵癌と確診される症例の頻度が増加しつつあると考えた方が妥当である.しかし,根治手術が適応される症例の頻度は現在なお低率であり,早期診療を目的とした納得のいく診断基準を提示することは,極めて困難な現状といってよい.
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