オスラー博士の生涯・32
オスラーの看護婦論(1897年)
日野原 重明
1
1聖路加国際病院・内科
pp.1877-1879
発行日 1975年11月10日
Published Date 1975/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206321
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オスラーは,病理学を中心に,内科学の研究を行いながら,学生や卒後の医師教育にたずさわり,しかも学生を教室よりも病棟の病床や剖検室などで指導したが,その忙しい教育ならびに実地診療の時間の中にも,内科のテキストの執筆,学会での研究発表をさかんに行い,かつ学会やクラブの運営上の世話をよくしたのである.
そのほか,オスラーは各地の医学生や,時には看護婦のための講演や諸学会での特別講演をしばしば依頼されたが,彼はよほどのことがない限り,これらを引き受け,聴衆には毎回多くの感動を与えたのであった.
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