今月の主題 アレルギーのトピックス
アレルギー性疾患の問題点
最近の治療法
可部 順三郎
1
1東京共済病院・内科
pp.1510-1513
発行日 1975年9月10日
Published Date 1975/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206219
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
アレルギー性疾患の最も有効で根本的な治療法は,原因となっている物質を探し出し,それへの曝露を可能な限り防ぐことである.どうしても完全には避けることのできないようなアレルゲンに対しては,減感作療法が行われる.減感作療法は即時型アレルギーに対してのみ有効であって,アルサス型や遅延型アレルギーに対しても用いてよいか,またその方法などは現在知られていない.アレルゲンの回避や減感作療法が成功しない場合には,変調療法が行われることがある.個々の症状に対しては,対症療法をもって対処してゆくことになる.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.