今月の主題 アレルギーのトピックス
検査法
注目されている試験管内検査法
伊藤 幸治
1
1東大・物療内科
pp.1476-1481
発行日 1975年9月10日
Published Date 1975/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206209
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IgEの定量法RIST
RIST(Radioallergosorbent technique)はJohanssonら1)により開発されたIgEの測定法で,世界中で広く使われている.スウェーデンのPharmacia社より"Phadebas IgE Test"としてキットが販売されている.わが国でも最近,塩野義製薬および第一ラジオアイソトープより市販されており,アイソトープを使用できる施設があればできる.やり方はそれほどむずかしくはなく,説明書通りにやればできる.以下その原理と応用につき簡単に述べる.
原理(図1参照)
Sephadex(多糖体の格子状結合粒子)をCNBr(シァン化臭素)で活性化すると,蛋白を結合することができる結合基を作り得る.CNBrで活性化したSephadex粒子に精製したanti IgEを化学結合させて,Sephadex-anti IgE complexを作る.以下,図の番号に従って順序を述べる.
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