Laboratory Practice 〈チーム医療〉
注目される“病棟検査技師”の活躍
中根 生弥
1
1JA愛知厚生連豊田厚生病院臨床検査技術科
pp.86-88
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206331
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
近年,「専門性をもつ他職種との協働(チーム医療)が必要な時代となった」などの言葉を耳にする機会も増え,臨地実習に来院する学生においても,「チーム医療とは何か?」その具体性を模索している現状は年々強くなってきている.一方,臨床の現場では,在院日数の短縮やリスクマネージメントが強く求められ,医師・看護師業務がより高度かつ多岐にわたるようになり,専門性をもつ他職種との協働(チーム医療)が急務な時代となった.
当院においては,検査室の外でも臨床検査技師が活躍できるよう検討を始め,2003年7月より内科病棟に1名の病棟検査技師(ward medical technologist:WMT)を専従配属した.その後NST(nutrition support team)ラウンドを2007年6月から,糖尿病ラウンドを2009年5月より開始し,12年が経過した現在,病棟での医療管理には欠かせない存在として臨床検査技師が活躍している1〜5).
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.