今月の主題 出血傾向の新知識
出血傾向のみられる諸疾患
膠原病
畔柳 武雄
1
1埼玉医大第1内科
pp.940-943
発行日 1975年5月10日
Published Date 1975/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206043
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はじめに
膠原病グループに属する疾患にはそれぞれ臨床所見および免疫学的所見に特徴がある.たとえば結節性動脈周囲炎は,白血球増多,好酸球増多を示すことが多いが,高免疫グロブリン血症や血中自己抗体の出現は比較的少ない.これに反しSLEでは,白血球減少,高免疫グロブリン血症および自己抗体陽性が常にみられる.したがって膠原病の各疾患についてそれぞれの出血傾向を述べなければ,"膠原病と出血傾向"という与えられた標題にふさわしくないわけであるが,本稿では主としてSLEにおける出血傾向について述べることとする.
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