今月の主題 出血傾向の新知識
出血傾向をみたとき
検査のすすめ方
梅垣 健三
1
1奈良医大病態検査学
pp.906-908
発行日 1975年5月10日
Published Date 1975/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206031
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出血は,①血管機能.②血小板機能,③凝固能および④線溶能の単一または2つ以上の機能障害の組み合わせにより生ずる.したがって,検査にはどの機能検査でも1つでは出血原因の確認は困難で,それぞれの機能を鋭敏に反映し,かつ簡単に実施できるスクリーニング試験を組み合わせて行い1,2),その上で精密検査へとすすめるのが順序である,なお,極めて重篤な出血を認めた場合,ある種の出血性疾患においては,問診および臨床所見から原因を推測でき,機を逸せず処置できることもあり得る.
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