How about……?
遺伝の問題と今日の臨床医学
田中 克己
1
1東京医歯大人類遺伝学部門
pp.873-876
発行日 1975年4月10日
Published Date 1975/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206021
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
今日,とくに遺伝の問題が,世上の脚光を浴びつつあるように思われますが,それはなぜでしょうか.
もちろん遺伝学の進歩が非常に早くて,すばらしい成果をあげてきたからでしょう…メンデルが考えた"遺伝子"は,いわば作業仮説だったのですが,今では実体をもった化学物質としての分子構造が明らかにされましたし,遺伝子がコピーを作って増殖して行く過程とか,酵素などのタンパク質を合成するメカニズムなども,ごく簡単なモデルで説明できるようになりました.最近では遺伝手を変化させたり,入れ換えたりすることも容易です.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.