今月の主題 喘息の本質から治療まで
公衆衛生の立場からみた喘息
公害病としての喘息
今井 正之
1
1三重県立大学産医研
pp.1520-1521
発行日 1974年12月10日
Published Date 1974/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205684
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大気汚染の気管支喘息に及ぼす影響には2通りの考え方がある.1つは大気汚染が発病因子となって喘息を起こしうるかどうかという問題であり,もう1つは病状が大気汚染によって悪化するかどうかという問題である。
これを証明する方法としては,この疾患自体がどこにでもあるような非特異的な疾患であり,患者個人をつかまえて大気汚染によって起こったものであるかどうかを判定することは非常に困難であるので,集団を対象とした疫学的手法が主として用いられている.
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