特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
VIII アレルギー・免疫
1.アレルギー疾患の局所療法
アレルギー性皮膚病変の局所療法
野波 英一郎
1
1関東逓信病院皮膚科
pp.1862-1863
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205140
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日常診る機会の多いアレルギー性皮膚疾患としては,接触皮膚炎,アトピー性皮膚炎などの湿疹性疾患,神経皮膚炎,痒疹,じんま疹,多形滲出性紅斑,結節性紅斑,中毒疹,薬疹などがある。これらのうち,じんま疹以下の疾患はほとんど局所療法を必要としないことが多く,時に局所療法を行なうとしても抗ヒスタミン剤軟膏や冷湿布などで充分な場合が多い.また薬疹では水庖糜燗を生ずることがあり,抗生物質軟膏の貼布を必要とする場合もあるが,一般に局所療法の特に必要な疾患は湿疹,神経皮膚炎,痒疹などの湿疹性疾患である.
ここでは紙面の都合もあり,湿疹性疾患の局所療法のうち,その主流である軟膏療法,とくに副腎皮質ステロイドホルモン軟膏(ステロイド軟膏と略記)療法に焦点を合わせて概説
することとする.
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