緊急室
静脈切開,気管切開法
川田 繁
1
1自衛隊中央病院・麻酔科
pp.1484-1485
発行日 1973年11月10日
Published Date 1973/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204983
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"To be or not to be, that is the question" ながらうべきか死すべきか,それが問題だ!―のハムレットの心境に立つといえば大袈裟であるとのそしりもあろうが,事実,救急医療で,右すべきか左すべきか,採るべきか捨てるべきかの判断に迷うことがある.静脈切開,気管切開然り.そしてまた,胃洗浄その他然りである.これらは技術としては簡単なことである.迷いを生じたならまず実行するのが救急医療のコツではなかろうか.
"攻撃は最大の防御である"といわれる.迷いがあれば攻撃をかけることが救命への1つの方法である.実施をためらったために時機を失し,後悔するよりは,踏み切ることが防御であり,勝つことへの道であると私は考えている.
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