今月の主題 問診
症状別問診法
腹痛と問診
川井 啓市
1
,
佐々木 善二
1
1京都府医大・第3内科
pp.720-721
発行日 1973年6月10日
Published Date 1973/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204771
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問診の要点と意味
腹痛を訴えてくる患者についての問診の要点は,まず急性腹痛によるショック状態で応答不能の場合を除き,次の項目にしたがって系統的に聞き出すことにある.
すなわち,1)痛みの部位,程度,放散痛の有無,2)食餌との,また内容との関係,3)最近の生活状態(過食,過飲),4)潰瘍性病変・胆石症等の既往の有無,5)排便・排尿との関連,6)随伴する嘔気・嘔吐,黄疸,発熱,下痢,その他体動との関連,女性の場合に生理との関連である.
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