今月の主題 消化管ホルモンの臨床
消化管ホルモンによる診断法
コレチストキニンおよびセルレインによる検査
亀田 治男
1
,
加藤 善久
1
,
八辻 行信
1
1東大第2内科
pp.580-581
発行日 1973年5月10日
Published Date 1973/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204729
- 有料閲覧
- 文献概要
消化管ホルモンの一種であるコレチストキニンは,著明な胆嚢收縮作用を有するが,最近抽出・合成されたセルレインにも同様の効果が認められている.
胆嚢造影法に際して,胆嚢収縮状態を観察するたあに通常卵黄またはYook錠を経口投与しているが,注射薬により確実な収縮効果を得ることものぞまれていた。コレチストキニンおよびセルレインは,胆嚢造影法にあたり,胆嚢収縮剤として用いうるばかりでなく,十二指腸ゾンデ胆汁採取法の硫酸マグネシウム液注入にも代用しうるので,ここに両剤の概略を解説したい.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.