カラーグラフ グラフ
閉塞性肺疾患への新しいアプローチ―I.内視鏡によるアプローチ/II.選択的肺胞—気管支造影法によるアプローチ
滝沢 敬夫
1
,
藤本 隆逸
1
,
川上 雅彦
1
,
中村 俊夫
1
1東北大・第1内科
pp.2149-2155
発行日 1972年11月10日
Published Date 1972/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204497
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閉塞性肺疾患は肺機能検査上指摘される気道閉塞を主体として枠づけられた概念であり,一般には肺気腫,慢性気管支炎(喘息)などが含まれている.すなわち近年における呼吸生理のめざましい進歩を背景として登場した疾患であり,それだけに疾病病態の本態を把えにくい点が少なくないが,近年気管支内視鏡検査の長足の進歩と,中村,星野らによって開発された選択的肺胞一気管支造影によって臨床形態学の面からも閉塞性肺疾患の病態をある程度解析することができるようになった.ここでは筆者らの経験を主体にこれら2つの方法によるアプローチについてふれるが,紙数の関係上,要点のみを記すにとどめる.
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