誤られやすい心電図・6
中枢神経障害の心電図
日野原 重明
1
1聖路加国際病院内科
pp.1942-1943
発行日 1971年12月10日
Published Date 1971/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203948
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症例1 74歳の男子.入院前日の正午より嘔気,嘔吐あり,午後6時から意識を失い,近医の往診をうけた時の血圧は220/108であった.夜間は39℃の発熱があり,右上下肢に筋硬直がみられ,翌朝当院に入院した.
平素より高血圧(180/90)があり,当院外来にて発病約1カ月前に心電図(図1)をとっている.この心電図には左軸偏位と,V5に二相性のTを認めるのみで,特記すべき変化ではない.
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