保険医辞退をどう考えるか
保険医総辞退に立ち到らせたもの—東京都荏原医師会長時見徹彦氏に聞く
pp.1415-1417
発行日 1971年8月10日
Published Date 1971/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203814
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
突入に到った真意は
—7月1日の保険医総辞退という事態に突入してみて,お医者さんたちの意志は予想以上に固かったという印象を受けておりますけれども……
時見 突入に立ち到ったのは,武見会長の指令があったからやったというよりも,やはり会員1人1人の気持ちが強かったということですね,突入する前の厚生省の見込みでは2万くらいだろうといっていたのが7万もあった.ということは過去3回の総辞退届けの提出で,会員はつかむべきところはつかんでいたわけですね.毎年毎年総辞退の話が出ているのに,いつでも政府は核心に触れようとしない,歯止めの末端のことばかりやっていた.われわれが反対しているにもかかわらず,医師と患者にしわ寄せをするというのが抜本改正の姿だったわけで,それが始めからわかっていたということでしょうね.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.