特別記事・学会の話題 '71 日本医学会総会・内科関係学会から
呼吸器の病態生理解明に一区画—第11回日本胸部疾患学会総会から(4月3,4日:東京)
長岡 滋
1
1都立広尾病院内科
pp.1127
発行日 1971年6月10日
Published Date 1971/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203735
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本学会の主要なパートをしめる肺機能は,出現当初,ほとんどの人々にとって難解なものであったが,検査の基本をなすスパイログラフィーなどが漸次普及し,胸部疾患の病態生理学的鑑別,経過および予後の判定,さらに治療への示唆,治療効果判定などに,かなり応用されつつある.このように,実地医療レベルの向上のためには,学究的探究が必要であるとともに,専門的探究は,いつかは実地の場に還元されなくてはならない.医学界全体がひとつの転換期に達した現時点で,本学会も,エポックを迎えたと思われる.本誌面においては,一般臨床との接点にそった,若干の演題をとりあげることにする.
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