臨時増刊特集 身体所見のとり方と診断のすすめ方
●全体的な把握
I.At a glanceの診断
1.神経内科の立場から
里吉 営二郎
1
,
本多 虔夫
2
1東邦大内科
2横浜市民病院内科
pp.686-688
発行日 1971年5月20日
Published Date 1971/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203630
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神経系は身体のすべての部分にゆき渡り,これを支配すると共に,この各部が協同して種々の機能を円滑に行なうようにさせる器官であるから,神経疾患の診断に当たっては,患者の各部分の注意深い観察と共に,その各部の機能の総合としての,更に大きな,いくつかの機能にも観察の重点をおくことが非常に大切である.
このような総合機能は,われわれの日常の行動の一部としてみられるもので,その診察は診察台において行なうよりも,患者が診察室に入り,診察台に坐り,自覚症状を訴える間に,それらの動作を通じて観察すべきものである.
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