グラフ
甲状腺の石灰沈着—頸部のX線像
伊藤 国彦
1
1伊藤病院
pp.610-613
発行日 1971年5月10日
Published Date 1971/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203615
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
甲状腺に発生する腫瘍は,そのほとんどが良性のアデノームか悪性の癌である.甲状腺癌が発育し,腫瘍そのものが悪性腫瘍に特有な型状を呈してきたり,あるいは所属リンパ節の転移が明らかに触れるようになれば,その診断はおのずから容易であるが,比較的初期のものでは良性のアデノームとの鑑別は必ずしも容易でない.甲状腺腫瘍の性質を知るためには,もちろん触診が最も重要な診断法であるが,補助診断法として甲状腺シンチグラム,超音波診断,そしてここに述べる頸部のX線写真が一般に使用されている.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.