治療のポイント
再発をくりかえす扁桃炎
猪 初男
1
1新潟大耳鼻科
pp.1702-1704
発行日 1970年11月10日
Published Date 1970/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203406
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再発をくりかえす扁桃炎を習慣性扁桃炎,習慣性アンギーナともいうが,本来は慢性扁桃炎の急性増悪と考えるべきもので,身体の抵抗力が弱まったときとか,なんらかの刺激(気温,気湿の変化,鼻,副鼻腔炎の影響,その他)が加わったときに再び活動する可能性をもっているものをいう.このように常に慢性の炎症病巣を扁桃内に持っていて,しかもこれが時々急性増悪をくりかえすような場合は,種々の全身疾患をひきおこすおそれがあることは周知の事実である.このような扁桃の局所性慢性炎症巣と全身病との関係は遷延感作あるいは病巣感染の見地から種々研究されているが,その詳細についてはここでは述べないことにする.
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