Current Abstract
急性膵炎をいつも念頭に—G.P., Vol XI, No. 1
pp.737
発行日 1970年5月20日
Published Date 1970/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203133
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急性膵炎の患者100名のうち38%は,まれな合併症または全身症状を,少なくとも1つもっていた.医師は,急性膵炎が千変万化の臨床的特徴を示すことを,つねに念頭において患者を診れば,本症の診断と治療において得るところ大であろう.
膵炎で遊離する諸酵素のために,膵臓の周囲に病変をみることがあるが,骨や皮膚のような遠隔の器官がその影響をうけることもある.また,思いがけない代謝的または内分泌的な異常のために,糖尿病性昏睡や高脂質血症または急性の腎不全が生じないともかぎらないのである.
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