治療のポイント
ネフローゼ症候群と蛋白質のとり方
山下 泰正
1,2
1東京都新宿日赤産院
2東京都新宿日赤産院小児科
pp.80-81
発行日 1970年1月10日
Published Date 1970/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202944
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ネフローゼ症候群は高度の蛋白尿の持続的な排泄,低蛋白血症,ことに低アルブミン血症,高脂血症(血清コレステロール値の上昇),全身性浮腫などを呈する疾患群を総称している.しかもネフローゼ症候群の場合にみられる特有な症状は,急・慢性腎炎の経過中に起こることもあり,糖尿病,痛風,悪性腫瘍,慢性伝染病,化学薬品中毒,その他,種々の原因で発生し,しかも腎臓ばかりでなく,前述のような他の全身的な因子で修飾されるので.ネフローゼ症候群として一括されている.
本症候群を起こす疾患に真性のものと,それ以外のものとがある.
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