症例
Neuro-Behçet症候群の1例
楠井 賢造
1
,
内芝 一彦
2
1和歌山医大
2和歌山医大内科
pp.911-913
発行日 1969年8月10日
Published Date 1969/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202768
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口腔粘膜のアフタ性潰瘍,結節性紅斑様皮疹,外陰部潰瘍および前房蓄膿をきたすブドウ膜炎または虹彩毛様体炎などを主徴とし,これらがしばしば緩解と再発をくりかえし,慢性経過をとるような疾患をBehçet症候群とよんでいる.しかし,この症候群では,常に必ずしもこれら4主徴を完備するとは限らず,またそのほかに関節・消化器・神経あるいは血管症状などを,伴うこともある.わたくしらは,著明な眼症状を欠くが,神経症状を併発した,いわゆるNeuro-Behçet症候群と見なすべき1例を観察したので,ここにその病歴および経過の概要を記載・報告する.
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