グラフ
眼底のみかた
溝部 昉
1
1慈恵医大阿部内科
pp.853-855
発行日 1969年8月10日
Published Date 1969/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202748
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眼底検査の必要性と診断的価値は,螢光眼底撮影法の真に急速なる普及発達により,いやがうえにもあがってきた.そして高血圧症や動脈硬化症に伴う全身的病変度と眼底所見とは,かなりの程度で平行している,一方,糖尿病も種々の原因により,40歳以上で約10%といわれるほどになってきたが,その約40%に糖尿病性網膜症の合併がみられ,糖尿病の重症度と関係なく,全身管理が良好の場合にも,しばしば網膜症が発生し,しかも失明する場合もありうることはともに眼底へ意をそそがねばなるまい.さて,螢光撮影法は一種の血管造影法であり,無血性Biopsyであり,眼底諸血管の機能検査法でもある.(100ページ「他科との話合い」参照)
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