救急診療
頭部外傷患者の処置
藤本 和男
1
1東京労災病院脳神経外科
pp.128-129
発行日 1969年2月10日
Published Date 1969/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202532
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いろいろな意味から.重症頭部外傷ほど,first aidのもつ重要性の大きい疾患,障害はないだろう.時と場所を選ばず起こるこの外傷は,第一線医人の何ぴとも,好むと好まざるとにかかわらず直面せざるをえないのが現状である.筆者はここで,問題を意識障害を伴った頭部外傷に限定しようと思う.なんとなれば,意識が障害されない頭部外傷については,first aidは頭部打撲と同時に起こる頸深部の障害に対してのみ考慮をはらえばよく,さほど緊急重大さがないからである.頭部外傷患者を処置するには頭部外傷を知ることがなにより必要である.
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