診断のポイント
全身のかゆみ
伊崎 正勝
1
1岩手医大皮膚科
pp.1313-1315
発行日 1968年11月10日
Published Date 1968/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202432
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かゆみの発生部位
かゆみは,湿疹あるいは蕁麻疹のときに見られるように,皮疹の随伴症として自覚されるのが普通であるが,ときにはなんらの原発性皮疹の発生なしに起きることがある.後者の場合のように,原発性の皮疹を欠いて"かゆみ"のみを訴える病状を皮膚?痒症といい,これには全身ないしは広い範囲にわたって汎発する場合と,陰部・肛門部のような部位に限局して発生する場合とがある.本欄で与えられた課題は"全身のかゆみ"であるので,ここに,皮膚?痒症とくにその汎発性のものを中心として,記すこととする.
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