Senior Course 血液
溶血性貧血について
黒川 一郎
1
1札幌医大,中検部
pp.1432-1433
発行日 1976年11月15日
Published Date 1976/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909616
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赤血球膜は60〜80Åの厚さをもち,赤血球内の脂質(主にリン脂質コレステロール)が集中している.膜のモデルとしてDanielliの二重層膜があげられるが,最近混合型モデルといわれる,脂質層とタンパク層が場所によって密にあるいは緩やかに結合しているものが提示されている.膜タンパク質としてエリニン,ストロマチン(ムコタンパク)などがあり,形態の保持,血液型,ウイルス受容,各種の免疫現象などに関連があるとされる.膜にはまたNa, K依存性ATP ase,コリンエステラーゼ,アテニレートキナーゼなどがある.
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