全国教室めぐり
考える臨床家の養成をモットーに—札幌医大第1内科
和田 武雄
1
1札幌医大
pp.733
発行日 1968年6月10日
Published Date 1968/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202254
- 有料閲覧
- 文献概要
最近の研究動向
札幌医科大学第1(和田)内科は,和田武雄教授のもとに助教授(安斎哲郎),講師3名(佐藤勝巳,大原弘通,谷内昭),非常勤講師3名,助手5名,大学院学生および研究生約50名の陣容である.昭和25年開学以来当教室の臨床研究は"血清蛋白下分屑の臨床病理""胃液分析の臨床評価""担がん体の病態生理とその代謝改善"を3本の柱としてきた.いずれも臨床医学研究の本来のありかたは,疾患の背後にある病態生理の解明を目的とした,臨床に直結した基礎研究であるべきであるとの信念にもとづいてきている.この意味で,最近はさらに臨床心理分析や自律神経機能の研究,神経学的,内分泌学的分析や老化の病態生理など,全身疾患としての内科病態の解明のために広い分野にわたる研究方向をもとりいれてきている.
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.