医療ジャーナリストの目・7
札幌医大の感勤的なナース
大熊 房太郎
pp.68
発行日 1968年10月1日
Published Date 1968/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914161
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札幌医科大学の和田寿郎教授グループが行なった心臓移植の手術は,ことしの10大ニュースに入るほどのビッグ・ニュースだったが,この欄の執筆者として,私が大きな感銘を受けたのは,8月13日付けの読売新聞(朝刊)の紙面だった。
その紙面は,和田教授が手術に参加した全スタッフを記者団に紹介したことを報道し階段教室に席を占めたドクターたちの笑顔の写真を大きく掲載していたが,私が感銘を受けたのは,その記事の,なお,手術を助けた二人の看護婦さんは「患者さんが歩けるようになった時に…」と,この日のスタッフ紹介への同席を辞退した。
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