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脳波はどんな時に撮るか—内科医の立場から
後藤 文男
1
,
篠原 幸人
1
1慶大・内科
pp.1491-1493
発行日 1966年10月10日
Published Date 1966/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201524
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脳波利用のために
人間の脳波がドイツの精神科医Hans Bergerによつて発見され,発表されてからすでに30余年の年月が過ぎた現在,ようやく一般内科医にも脳波検査の有用性が認められてきた感がある。脳波は脳血管写と異なり患者にストレスを与えることもなく,副作用も考えられず,ポータブル脳波計を使用すれば動かせない患者にも施行でき,大脳の機能を知る示標として内科的神経的疾患の補助診断に欠かせないものの一つとなつた。しかしまだ一部の内科医には,脳波の価値と限界についての知識に乏しく,適応でない例でも無差別に脳波検査の依頼を行なつたり,また逆に脳波が威力を発揮するような例に脳波をとらなかつたりする場合がなきにしもあらずである。そこで脳波はどんなときに撮るべきか,どのようにすれば正しく依頼できるかを考えてみることにした。
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