ルポ
心療内科からリハビリテーションまで—福岡市・長尾病院を訪ねて
pp.1518-1519
発行日 1965年10月10日
Published Date 1965/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201026
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福岡市の市街地から,南に向けてタクシーで約15分。紫紺色にけむる油山を前方に眺望する郊外地。人家はまだまばらで,新しく建つたものも多く,まもなくここにも家が建ちそうだといつた気配の空地が,ここかしこに点在している。そのような家と空地の間の砂利道を,ほこりを立てながら迂回していくと,突然のように目の前に広い空地がひらけ,その向うに,3階建ての(実は4階建てだが,前方からはよく見えない)モダンな建物を発見し,一しゆんとまどう。草いきれが,かすかにあたりにただよつている。
背には樹々の緑を背負い,前面には夏の陽ざしを浴びてくつきりと建っ。これが今年4月に創立された長尾病院である。
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