グラフ
神経疾患リハビリテーションの実際—用具,装具の実例
上田 敏
1,2
1東大中尾内科
2中央診療部運動療法室
pp.1460-1462
発行日 1965年10月10日
Published Date 1965/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201006
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リハビリテーション上有用な用具,装具のいくつかを選んで図示する。
傾斜台(tilt table)(図1,8)片麻痺,対麻痺ともに起立練習の初期にもちいる。長期臥床による起立性低血圧の治療,下肢伸展反射の促進,体重負荷による尖足矯正を目的とし,全身状態改善の効果もある。傾斜30°,5分からはじめ,毎日少しずつ傾斜と時間を増して1週間〜10日で直立位(80°),30分にもっていく。下肢のうつ血,チアノーゼ,血圧低下は多少ともみられるが,いちじるしければさらに期間をかけてゆつくりと馴らしていく。市販のもの(図8)の他,レントゲン透視台に手を加えたもの(図1)でも十分使用にたえる。
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