EDITORIAL
個人指導医—Personal Physician
日野原 重明
1
1聖路加国際病院内科
pp.989-991
発行日 1965年7月10日
Published Date 1965/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200894
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日本人の医療の実態
日本人が,どんな医療をうけているかは,住む土地により,また属する社会層により一がいにいえないが,僻地を除いては,ある共通性がある。家族の誰かが病気にかかつた場合,一応近くに開業するかかりつけの医者の世話になるか,連絡のつきやすい診療所か,ある程度,関係のできた病院の先生の世話になる。病気が軽ければ先生のところに行くが,重ければ往診を乞うか,入院を希望するのがたてまえであろう。
ところが,近くに内科か小児科の開業の先生のいない場合は,急ぎの際は外科でも,眼科でもかまわず,その先生に取りあえず連絡して何とか処置をしてもらうことになる。
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