基礎医学
高コレステロール血症の臨床生化学
高橋 善弥太
1
1東大中尾内科
pp.290-293
発行日 1965年2月10日
Published Date 1965/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200712
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食餌中の脂肪の量,その飽和度の差がコレステロール代謝に影響するのであるが,これとならんで精神的なストレス,運動不足,肥満なども高コレステロール血症をきたす。つまり,多忙でストレスが多く,運動不足になりやすい近代社会の生活様式自体が,高コレステロール血症をきたしやすい状態なのである。
ここでは,コレステロールの代謝に触れながら,血中コレステロール濃度が高くなるメカニズム,高値を示したときに,まず何を考えるべきかについて考察をする。
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