診断のポイント
前脊髄動脈症候群
亀山 正邦
1,2
1浴風会
2東大中尾内科
pp.1338-1340
発行日 1964年12月10日
Published Date 1964/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200599
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定型的な3つの症状
前脊髄動脈領域の硬塞ないし循環障害によつて起こる症候群で,その障害部位は横断面では主として脊髄の前2/3に存する。脊髄の血管性障害のなかで,症候群として記載され,知られているほとんど唯一のものである。障害される脊髄レベルによつて症状に差異はあるが,その定型的な症状は,つぎの3つに要約される。
1.急激に起こる下肢の対麻痺または四肢麻痺。
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