座談会
臨床と臨床検査室との連絡をもっと十分に—臨床検査室からの要望
小酒井 望
1
,
斉藤 正行
2
,
永井 諄爾
3
,
福武 勝博
4
,
大川原 康夫
5
1順大臨床病理
2東大臨床化学
3九大中央臨床検査室
4東医大中央検査科
5京都府立大臨床検査部
pp.1049-1054
発行日 1964年10月10日
Published Date 1964/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200518
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●自分で検査をした時代からやって もらう時代への移行期に……
小酒井(司会) 最近,検査室が,病院でも完備されてきたし,各地区医師会単位にも臨床検査センターがどんどんできてきました。昔は自分の受け持つた患者の検査は自分でするというのが建て前であつたんですね。それが検査の種類もふえたし,面倒な検査も多くなつてきたというようなことで,結局,検査は専門の技術員にゆだねる。そして臨床の医師は,そういう専門の技術員がやつた検査成績を読んで診断をするというふうに,医療の体系が変わつてきておるわけです。ところがまだ今は自分で検査をした時代から,検査をやつてもらう時代への移行期とでも申しましようか,そのために臨床家と検査室の間の連携のうまくいかないところがいろいろあると思うんです。
そこで今日は,それぞれの大学病院で,臨床検査を専門におやりになつている検査室の専任の先生方にお集まりいただき,検査を依頼する臨床家へ,臨床検査室からの要望として,今までのご経験,あるいはお考えを思い切つてぶつけていただいたらどうかと思います。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.