今月の主題
<話合い>てんかんをめぐつて—その考え方と治療
中沢 恒幸
1
,
斎藤 佳雄
2
,
石橋 泰子
3
1慶大神経科
2警友病院内科
3心身障害児センター診療所小児科
pp.992-999
発行日 1964年10月10日
Published Date 1964/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200499
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中沢(司会)てんかんについて,3人でそれぞれの立場から話合いをすることになりましたが,まず外来に患者が来た場合に,それをどうやつててんかんと診断するか,見分けるかということから始めたいと思います。
てんかんの特徴は,発作があつてそれが繰返されることです。その発作はよく調べると,持続時間1分のけいれん(ひきつけ発作)以外に短かい意識消失(欠神,absence)でほんの数秒間わからなくなつてしまう,いわゆる小発作に属するものや,朦朧状態になつてどこかへ歩いていくというものなどいろいろある。それはあくまで患者ならびに家族が訴える症状なんですが,まず石橋先生から,小児科の立場でしていただきましようか。
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