ファースト・エイド 救急検査施設—東洋工業付属病院・国立東京第二病院の救急施設を見る
東洋工業付属病院の施設
大場 康寛
1
1東洋工業付属病院臨床病理研究検査科
pp.870-872
発行日 1964年9月10日
Published Date 1964/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200463
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
検査の盲点にそなえて
近年,臨床検査の進歩はめざましく,その日常診療への利用も軌道にのつてきた感がある。われわれの病院でも中央化された臨床検査部門で,かんたんな定性的な検査から,かなり高級な検査にいたるまで300種類をこえる各種臨床検査を行ない,診断・治療に大いに役だたせている。しかしこのような臨床検査にも盲点がある。それは検査室員のいなくなつた時間外,夜間,それに休日などに遭遇する救急時の検査である。
われわれはこの盲点にそなえて,救急検査に必要と思われる最少限度の検査種目を選び,その検査方法も複雑な操作を用いず,だれにでもかんたんに,迅速にできて,しかも救急用として十分利用しうる精度をもつた各種簡易法を主体に組合わせ,救急検査セットをつくつた。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.