アウトサイダーの窓
薬と医師
小林 文男
1
1朝日新聞調査研究室
pp.778-779
発行日 1964年8月10日
Published Date 1964/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200432
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◆薬偏重の日本の医療
「医用薬品」として,各医療機関が毎年消費する年間の総薬剤量が,全生産量(昭38年3,250億円)の約半分に達していることは,最近の厚生省統計などが,これを実証している。そして,その消費量が,年々増加の傾向を辿つていることもまた事実である。
ところが,これらの総薬剤費が,国民総医療費の中で,一体どんな位置におかれているか,また,患者としての全国民と,どんな関連性を持つか,などという点については,いままであまり検討されなかつた。そこで,ここではこの問題を分析してみることにする。
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